2022年に発売した5万円台のミドルレンジのスマートフォンの中で、抜群のコスパで評価が高いPixel 6aの後継モデル「Pixel 7a」の発表まであとわずか。Pixel 7aは、日本時間5月11日午前2時から開催される「Google I/O 2023」の基調講演で発表される見通しです。
現在、Google ストアでは、ゴールデンウイークセールとして、Pixel 6aを1万2,000円引きの税込4万1,900円で値引き販売しています。また、キャンペーン期間限定で、下取り価格を増額しているので、さらにお買い得となっています。
安くで購入できるPixel 6aにするべきか、Pixel 7aまで待つべきか迷っている人も多いかと思います。この記事では、発表が間近に迫ったPixel 7aの性能・価格などのリーク情報をまとめた記事です。
この記事では、カメラ機能が大幅に強化されるPixel7aのスペック・機能・価格、発売日などの噂をまとめています。
最大90Hz表示・Tensor G2搭載・ワイヤレス充電対応
Pixel 6aとPixel 7aの性能を比較しながら、Pixel 7aの情報を見ていきましょう。
Pixel 7a | Pixel 6a | |
カラー | 青・白・黒・オレンジ系の4色 | Sage・Chalk・Charcoal |
サイズ | 高さ152.4mm×幅72.9mm×厚み9.0mm | 高さ152.2mm×幅71.8mm×奥行き8.9mm |
重量 | ? | 178g |
防塵・防水 | IP67 | IP67 |
ディスプレイ | 6.1インチ(156mm) OLED(有機EL) アスペクト比 20:9 | 6.1インチ(156mm) OLED(有機EL) アスペクト比 20:9 Corning Gorilla Glass 3のカバーガラス |
画面解像度 | フルHD+(2,400×1,080) | フルHD+(2,400×1,080)、429ppi |
リフレッシュレート | 最大90Hz | 最大60Hz |
Android OS | Android 13 | Android 12 |
セキュリティとOSの更新 | 3年間のOSアップデート: 5年間のセキュリティ アップデート: | 3年間のOSアップデート:2025年7月まで 5年間のセキュリティアップデート:2027年7月まで |
CPU | Google Tensor G2 Titan M2 セキュリティ コプロセッサ | Google Tensor Titan M2 セキュリティ コプロセッサ |
メモリ | 8GB | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB | 128GB |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
バッテリー容量 | ? | 4,410mAh |
充電端子 | ? | USB Type-C 3.1 Gen 1 |
有線での急速充電の速度 | ? | 最大18W |
ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
生体認証 | 指紋認証(画面内)、顔認証 | 指紋認証(画面内) |
Pixel 7aには、青・白・黒系の3色に加えて、Google ストア限定?でオレンジ系の本体カラーがあり、デザインは、マイナーチェンジに留まるようです。サイズは、高さ152.4mm×幅72.9mm×厚み9.0mm(カメラ部分の出っ張りも加えると10mm程度)と若干大きくなりますが、実際に手に持って持ち比べても、それほど違いは分からないはずです。
防塵・防水性能はIP67で変わらず。
最大90Hzのスムーズディスプレイ対応
ディスプレイは、6.1インチの有機EL(OLED)で、コンテンツに応じて、リフレッシュレートを自動的に可変させて、画面をより滑らかに表示するスムーズディスプレイに対応しています。リフレッシュレートが最大60Hzから最大90Hzに向上しており、1秒間における画面の更新回数を60回から90回に増えることで、動きの激しいゲームアプリで遊ぶ、動画を視聴、画面をスクロールするなどした時に効果を実感するかとと思います。
Pixel Aシリーズの廉価モデルがスムーズディスプレイに対応するのは今回が初となります。ただ、最大90Hzになることで、電力消費が多くなり、バッテリーの持ちが悪くなる懸念もあります。
Pixel 7と同じ「Google Tensor G2」搭載
プロセッサーは、上位モデルPixel 7やPixel 7 Proと同じ「Google Tensor G2」に変更されており、あらゆる面でパフォーマンスおよび効率性が向上しています。Tensor G2が搭載されたことで、さらに、カメラ性能、音声認識機能、翻訳機能、セキュリティ機能がより進化することになり、処理性能がハイエンドモデル並みになることは間違いありません。
メモリは6GBから8GBに増量されるため、動作に余裕が生まれ、、多少重い作業や複数のアプリを起動しても快適です。内蔵ストレージは変わらず128GBで、microSDなどの外部ストレージには対応していませんが、容量が少なくなったら、Googleのクラウドサービスに移せば十分な容量と言えます。
ワイヤレス充電に対応。顔認証もあるかも?!
Pixel Aシリーズとしては、ワイヤレス充電(Qi認証済み)に初対応。端末に充電ケーブルを抜き差しする必要がなく、置くだけで充電できるメリットがありますが、充電ケーブルよりも充電速度が遅いのが弱点です。
公式ワイヤレス充電器「Google Pixel Stand(第2世代)」は、税込9,570円で販売中。ただ、有線の最大18Wの充電速度に対して、ワイヤレス充電の最大5Wとちょっと時間がかかる印象です。最大5W(Pixel 7は最大20W)出力に制限されているので、充電スピードを重視する人には向いていません。結局、有線で充電するようになるかと思います。
生体認証は、ディスプレイ画面内の指紋認証に加えて、顔認証も対応するかも。
カメラ性能が大幅に強化!
背面カメラ | ディアルカメラ 6,400万画素(広角) 1,300万画素(超広角) 超解像ズーム最大8倍 | ディアルカメラ 1,220万画素(広角) 1,200万画素(ウルトラワイド) 超解像ズーム最大7倍 PDAF(位相差オートフォーカス) 光学式および電子式手ぶれ補正機能 4K動画撮影(30FPS,60FPS) |
前面カメラ | シングルカメラ 1,300万画素 | シングルカメラ 800万画素 1080p 動画撮影(30FPS) |
カメラのセンサーが大型化し、背面カメラの画素数が6,400万画素(広角)、1,300万画素(超広角)に増加、フロントカメラの画素数も1,300万画素に増加とカメラ性能が大幅に強化されています。
また、新たに搭載したGoogle Tensor G2による優れた機械学習とカメラ処理のソフトウェアの組み合わせで、画質がさらに向上。より魅力的なカメラに。また、カメラ機能として、ボケ補正や消しゴムマジックなどの上位モデルと同じ機能が利用できるようです。
もっときれいに、鮮やかに撮れると言われているので、撮影がより楽しくなりそうですね。
ドコモから発売あるか?!
Pixel7a | Pixel6a | |
ネットワーク | 5G・4G | 5G・4G |
対応バンド | LTE(4G)対応バンド:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/25/26/28/29/30/32/38/39/40/41/42/46/48/66/71 5G対応バンド:n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/28/30/38/40/41/48/66/71/75/76/77/78 | |
無線LAN規格(Wi-Fi) | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax | |
Bluetooth(対応コーデック) | 5.2 AAC、aptX/aptX HD、LDAC | |
おサイフケータイ(FeliCa・NEC) | 対応 | |
ディアルSIM | デュアルSIM DSDV(nano SIMx1とeSIM) |
SIMカードは、nano SIM(物理カード)とeSIMのデュアルSIMに対応。
Google ストアでSIMフリーのPixelを購入して、ドコモ・ahamoのSIMを挿して利用しているPixelユーザーも多いかと。ドコモユーザーとして気になるのが、NTTドコモに割り当てられている周波数帯のn79に対応しているかどうか。
キャリア | 5G通信 | 4G(LTE)通信 |
ドコモ ahamo | n78,n79,n257 | B1,B3,B19/26,B21,B28,B42 |
au povo UQモバイル | n3,n28,n77,n78,n257 | B1,B3,B11,B18/26,B28,B41,B42 |
ソフトバンク LINEMO ワイモバイル | n3,n28,n77,n257 | B1,B3,B8,B11,B28,B41,B42 |
楽天モバイル | n77,n257 | B3,B18/26(パートナー回線) |
Pixel 7a | ||
Pixel 6a | ドコモ:n79,n257に対応してない au:n257に対応してない ソフトバンク:n257に対応してない 楽天モバイル:n257に対応してない | ドコモ:B21に対応していない au:B11に対応していない ソフトバンク:B11に対応していない 楽天モバイル:全部に対応 |
4G(LTE)通信に関しては、すべてのバンドには対応していませんが、各キャリアの必須バンドには対応しているため、ほとんどの場所で快適に利用できるので、そこまで気にする必要はありません。
注意したいのが、ドコモの5G網のn79に対応していない点です。n79は衛星通信の干渉をあまり受けないため、エリアの整備がしやすい特徴があり、NTTドコモはn79をメインに5Gエリアを拡大させています。そのため、n79非対応端末だと、場所によっては、5G電波が途切れ途切れになり、快適にインターネット通信を利用できない場合があります。
n257(ミリ波)は、5Gの特徴である「超高速通信」「超低遅延」「多数同時接続」を実現する周波数帯ですが、電波の届く範囲が狭く、障害物の影響を受けやすいデメリットがあります。現時点では、駅やイベント会場など限られたスポットのみで、普及は数年後だと予想されているので、現時点では重視しなくても問題ありません。
5G必須のコンテンツも少なく、4Gでも十分な通信速度が出るので、n79非対応でも問題なしだと言う意見もありますが、5G電波を十分に活用できないため、ストレスなしで使いたい人には積極的にはおすすめできません。
n79は、日本や中国など一部の国でしか採用されていないため、グローバル向けのAndroidスマートフォンの多くでサポートされていません。ドコモの5Gネットワークにおいて、必須であるn79に非対応のため、ドコモがPixelを取り扱わない最大の理由だと噂されています。
もしも、ドコモで取り扱いが復活すれば、B21やn79に対応するのは確実なので、Google ストアで購入するユーザーにとってもメリットがあるので、ぜひ取り扱ってほしいですね。
Pixel 3の販売不振で取り扱いを辞めたとも噂されています。一般のユーザーにもPixelスマホの認知度も上がり、Androidスマートフォンの販売ランキングでも上位をキープ。Pixel3の時とは状況が違うので、売れると思うんですけどね。
2018年発売のPixel3シリーズ以来の取り扱いを約4年ぶりに再開すれば、ビッグサプライズだと言えます。果たして、Pixel 7aではどうなるでしょうか?!
価格・発売日・購入者向け特典
Pixel6a | ||
発表日 | 2023年5月11日 | 2022年5月12日 |
予約開始日 | 2022年7月21日 | |
発売日 | 2022年7月28日 | |
付属品 | 1mのUSB-Cケーブル(USB 2.0) クイックスタートガイド クイックスイッチアダプター SIMツール | 1mのUSB-Cケーブル(USB 2.0) クイックスタートガイド クイックスイッチアダプター SIMツール |
Googleストア購入者特典 | フルワイヤレスイヤホン「Pixel Buds A-Series(税込1万1,900円)」が無料プレゼント 対象のスマートフォン下取りで最大4万円キャッシュバック | |
価格(税込) | 499ドル? | Googleストア(SIMフリー):5万3,900円 au:5万3,270円 ソフトバンク:6万7,680円 |
パッケージには、本体、USB-Cケーブル、USB-CとUSB-A変換アダプター、SIMツールが同梱。充電器は付属されていないので、電源アダプターが必要です。有線接続による18W充電を利用するためには30W出力の電源アダプタが必要と案内されている
Pixel 6aの時は、発表日から発売開始日まで時間が空きました。Pixel 7aは、日本時間5月11日午前2時から開催される「Google I/O 2023」の基調講演で発表。発売日については、発表日からすぐに購入可能ともリークされています。
Googleストアの購入者向けの特典として、Pixel 6aとフルワイヤレスイヤホン「Pixel Buds A-Series」を同時に購入すると、税込1万1,900円で販売されていたPixel Buds A-Seriesが無料でもらえるプレゼントキャンペーンを実施。また、下取りが強化され、対象のスマートフォンの下取りで最大4万円キャッシュバックと、かなりお得に購入できました。
果たして、Pixel 7aでは、どのような購入者向け特典があるのでしょうか?!
税込7万円前後かも?!
Pixel 7aの発売価格は、アメリカ販売価格では、499ドル(Pixel 6aは449ドル)への値上げだと報じられています。90Hz駆動ディスプレイやカメラ性能のグレードアップなどのもろもろの進化を踏まえれば、妥当な値上げだと言えるのではないでしょうか。
50ドルの値上げですが、円安ドル高のため、国内価格はさらに値上がりすると予想されています。2022年10月に発売開始したPixel 7の発売価格が税込8万2,500円(アメリカ価格599ドル)でした。税抜価格で為替レートを計算すると、1ドル=125円換算で、今の為替レートからすると円安傾向を無視した価格に設定されています。
- 1ドル=135円:6万7,365円(税抜)
- 1ドル=125円:6万2,375円(税抜)
ハイエンドモデルは、原材料の高騰や為替の影響で、値上げ傾向にあり、Pixel 7aも大幅に値上げすることは避けられない状況です。恐らく、想定以上に高く、税込7万前後になるはずです。一方で、Pixel 6aの販売価格を世界的に見ると、日本が最安値だったので、日本市場を重視し、国内のシェアを伸ばすため、価格を抑える可能性もあります。
さすがに、このスペックでPixel 6aと同じ5万円台はさすがにないと思います。あったら、コスパ最強すぎて2023年の覇権スマホ確定です。
Pixel aシリーズ、Pixel 7aが最後のモデル?!
未確定情報として、Googleは廉価モデルPixel aシリーズの開発をPixel 7aで打ち切る可能性があるようです。確かに、Pixel 7aが499ドルで発売なら、Pixel 7(599ドル)と100ドルしか変わりません。それなら、廉価モデルを1年度ごとに販売するよりは、旧モデルを値下げして併売するほうが負担は少ないです。
Google ストアにおいて、Pixel 7は税込8万2,500円で販売中。現在、ゴールデンウイークセールで、8,000円(9%)引きの7万4,500円まで安くなっています。価格次第では、次のセールでPixel 7を購入したほうがお得だという選択肢も出てくるかもしれません。また、au・ソフトバンクのキャリア版なら、もっと安く手に入るので、悩ましいところです。
Pixel 7aを最も安く購入できるタイミングは、下取りも強化され、購入者向け特典がある新機種の発売キャンペーンがある期間です。リーク情報によると、5月11日午前2時(日本時間)から開催されるGoogle I/Oで発表後、すぐに発売開始になるとの情報が濃厚です。実際はどうなるか分かりませんが、発表日が待ち遠しいですね。
参考リンク:Google I/O 2023