ついに広島市内にも宅配ロッカーが設置されました。
設置された場所は、広島市内のイズミ4店舗。
宅配時間を気にせず荷物を受け取ることが可能なので、仕事や学校など日中自宅にいない人におすすめです。
広島市内のゆめタウン(イズミ)に宅配ロッカーが設置
首都圏では、駅やスーパー、ドラッグストア、公共施設などでよく見かける宅配ロッカー(PUDOステーション)が、広島市内にもやっと設置されました。
これで、広島県内は5か所に増えました。
設置場所
- イズミ ゆめタウン五日市:9時30分~22時00分
- イズミ ゆめマート二葉の里(広島駅近く):9時00分~24時00分
- イズミ ゆめタウンみゆき:24時間
- イズミ ゆめタウン広島:9時00~23時00分
- ヤマト運輸 広島西条中央センター:24時間
※PUDOステーション所在地より
自宅や職場がゆめタウンの近くにある人は、宅配ロッカーでインターネット通販サイトで購入した商品を受け取ることが可能です。ゆめタウンみゆきなら、24時間いつでも利用可能です。街中の至る所にあるコンビニの店頭受取ですればいいじゃんと思うかもしれませんが、朝夕のお客さんの多い忙しい時間帯だと、ちょっと気兼ねしますよね。しかし、宅配ロッカーなら非対面なので、そういった配慮は不要です。
宅配ロッカーは、学校や仕事などで宅配便の営業時間内に受け取りが難しい人、誕生日プレゼントなど家族に内緒にしておきたい商品を受け取るのに最適です。
ヤマト運輸なら、荷物が届く前に「クロネコメンバーズ」のサイトで配達場所を宅配ロッカーに変更可能です。また、ZOZOTOWNなら、服を購入した際に、宅配ロッカーでの受け取りができます。配達時間を気にせず自分の好きな時に荷物を受け取りに行けるので、利用してみると便利ですよ。
では、いま宅配ロッカーの設置が増えているのなぜでしょうか。
再配達問題について:約2割が再配達の荷物
「Amazon.co.jp」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などのインターネット通販サイトを利用するのが今や当たり前になりました。書籍からファッション用品、家電製品、日用品など、ありとあらゆる物が24時間いつで好きな時に買い物ができ、自宅や職場で受け取ることが可能です。
近年の電子商取引(EC)市場の拡大や利便性の向上に伴い宅配便の取扱件数が増加している一方で、受取人の不在等による宅配便の再配達によって、宅配事業者が圧迫される「再配達問題」が社会問題化しています。
宅配便の取扱個数は2008年度の約32.1億個から2017年度は約42.5億個に激増しています。そして、宅配便の約2割が再配達よって届けられています。国土交通省の「宅配便の再配達削減に向けて」によると、約2割にのぼる再配達を労働力に換算すると、年間約9万人、トラックドライバーの約1割に相当する労働力が費やされていること。また、再配達のトラックから排出される二酸化炭素(CO2)の量は年間で約42万トンと推計され、地球環境に負荷を与えるなど、大きな社会的損失が発生しています。
その結果、宅配サービスの担い手であるトラックドライバーの人手不足や長時間労働などの労働環境の悪化が懸念されています。街中で見かける宅配ドライバーさんはいつも忙しそうに走り待っていますよね。EC市場の拡大による宅配需要の増加や労働人口の減少による労働力不足は今後も続く見込みで、物流業界は限界を迎えつつあるのが現状です。
宅配ロッカーとは:再配達問題の切り札として期待
宅配便の再配達を削減するための切り札として期待されているのが「宅配ボックス(宅配ロッカー)」です。宅配ボックス(宅配ロッカー)を利用すれば、自宅にいない時でも荷物を受け取ることの可能です。
再配達になる宅配便の多くは、ネットショッピングした商品で日時指定をしていない荷物とのこと。届く時間帯を指定していないと、いつ来るかわからず1日中家にいないといけません。確かに、インターネット通販サイトによっては時間指定ができない・別途有料なところもあり、不在票で再配達の連絡すればいいやと考えるのも無理はありません。
しかし、再配達が増加することで、人件費や燃料費などのコストが余分にかかり、将来的な配送料の値上げにつながります。消費者としても、なるべく1回で受け取り、再配達をなくす協力をしたいところです。
そうは言っても、学校や仕事などで日中の配達時間内(8時~21時)の受け取りが難しい人が多いのが現状です。そんな人におすすめなのが、コンビニ店頭受取、駅や公共スペースに設置している宅配ロッカーです。
パナソニック(Panasonic) 戸建住宅用宅配ボックス COMBO ミドルタイプ FF(前出し) 左開き ステンシルバー C...
ちなみに、自宅に宅配ボックスを個人で設置しようとしたら、数万円必要です。無料で使えるコンビニ店頭受取や宅配ロッカーを活用したほうがお得です。
PUDOステーションとは:宅配便の受取だけじゃなく、メルカリやヤフオクの発送窓口にも対応
最近では自宅に宅配ボックスが設置できない人でも、荷物を学校・仕事・買い物帰りに受け取れるように商業施設や公共施設に宅配ロッカーが続々と設置されています。地方ではまだ少ないですが、都市部だと駅ナカやスーパー、コンビニ、ドラッグストア、役所などで見かけることが多くなっています。
おすすめなのが、佐川急便やヤマト運輸など複数の宅配事業者が契約している「PUDO(プドー)ステーション」です。
「PUDOステーション」とは、ヤマト運輸とフランスの会社Neopost Shipping(ネオポストシッピング)が設立したPackcity Japan(パックシティジャパン )が、全国展開しているオープン型の宅配ロッカーのことです。
この「PUDOステーション」を利用すれば、24時間(設置施設の営業時間内)いつでも無料で荷物の受取・発送が可能です。全国約3,200箇所(2018年10月末時点)に設置されており、自宅や職場の近くにあるなら活用しない手はありません。
「PUDOステーション」を利用できる宅配会社
2018年11月時点で、ヤマト運輸や佐川急便、DHLジャパン、順豊エクスプレスが取り扱う宅配便をPUDOステーションで受け取ることが可能です。残念ながら、日本郵便とは提携していないので、ゆうパックは受け取れません。
受取可能な宅配事業者
- ヤマト運輸株式会社
- 佐川急便株式会社
- DHLジャパン株式会社
- 順豊エクスプレス株式会社
各社によって、利用方法が異なるので、初めて利用する際は、PUDOステーションのサイトで要確認です。佐川急便は再配達のみですが、ヤマト運輸は柔軟に対応しています。
ヤマト運輸の場合、会員制サービス「クロネコメンバーズ」に入会して「お届けeメール」に登録しておけば、自宅に届く前に受け取り場所をPUDOステーションに変更することが可能。また、ヤマト運輸と提携しているEC事業者は、商品の注文時に配送先として最初から直接PUDOステーションを指定できます。「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」などの通販サイトが対応しています。
また、荷物の受け取りだけでなく、フリマアプリ「メルカリ」の「らくらくメルカリ便」の発送、オークションサイト「ヤフオク」の「ヤフネコ!パック」の発送窓口としても利用できます。宅配ロッカーならではの人の手を介さない非対面での荷物の発送が可能になっています。
メルカリに出品する際の配送方法を「らくらくメルカリ便」を選択し、発送方法として「宅配便ロッカーPUDO」を選択します。取引成立後、「PUDOステーション」に荷物を持ち込み、画面の操作に従ってロッカーに荷物を入れるだけです。
現在は、「らくらくメルカリ便」を発送できるだけですが、将来的には「PUDO」での受け取りにも可能になるようです。
PUDOステーションで受け取れる・受け取れない荷物
PUDOステーションを利用できる宅配便のサイズは、 「縦・横・高さの三辺計が100cm以内かつ重量が10kg以内の荷物」です。
既定のサイズ以内でもクール便や代金引換払い(着払い)の場合は対象外です。個人で送るときや通販サイトで商品を購入した際に、宛先を直接PUDOステーションの住所に指定してもロッカー受け取りはできません。ZOZOTOWNのようにパックシティジャパンと提携しているオンラインストアなら、注文時の配送先の画面に表示され選択可能です。
保管期間は、納品日を含め3日間と短い点に注意。
まとめ
インターネット通販サイトの利便性の向上で利用者が増加する一方で、一人暮らし・共働き家庭の増加、ライフスタイルの多様化により、宅配会社の配達時間内に荷物が受け取れない人が増えています。宅配便の非効率な再配達は、二酸化炭素の排出量の増加による地球への負荷、宅配ドライバーの宅配効率・労働生産性を低下させるなど、大きな社会的損失を生んでいます。
少子高齢化による労働力人口の減少に対応するためにも、再配達の削減は物流業界の喫緊の課題です。消費者も1回で受け取ることを意識して協力する必要があります。宅配ロッカーなら、配達時間帯を気にせずに好きな時間に荷物を取りに行けるので大変便利です。簡単な操作だけで24時間好きな時間帯に取りに行けるので、日中自宅にいない人は、積極的に活用してみましょう。