毎年10月に、広島・西条で開催される日本酒のイベント「酒まつり」ですが、今年から「飲み放題」が廃止されます。
日本全国の酒蔵から厳選された約1,000銘柄の日本酒の飲み比べができるとあって、日本全国から日本酒好きから集まる人気の祭りですが、今年から大きなルール変更が実施されました。
「西条・酒まつり」泥酔防止のため、酒ひろばの試飲回数無制限を廃止!
毎年、JR西条駅周辺で開催されるお酒の祭典「酒まつり」が、2018年10月6日(土)、7日(日)に開催されます。毎年2日間で、計25万人以上が来場する広島を代表とするイベントのひとつです。
酒まつり当日は、日本全国の酒蔵から厳選された約1,000銘柄の日本酒の飲み比べとご当地の酒のつまみが味わえる「酒ひろば」、市内8つの酒蔵が、それぞれ趣向を凝らした限定酒の試飲販売や酒蔵見学などの出し物、郷土料理が味わえる「美酒鍋」、アーティストによるライブなど、様々なイベントが開催されます。
チケット1枚で、おちょこ1杯と交換のチケット制に!
今年で29回目を迎える西条酒まつりで、今年から大きなルール変更が発表されました。それは、飲み放題の廃止です。
去年までは、酒ひろばの入場券(チケット)を購入すれば、約1,000銘柄の日本酒が飲み放題でした。
しかし、今年から料金は一緒ですが、試飲回数無制限(飲み放題)が廃止され、試飲1杯につき、チケット1枚が必要となります。試飲ブースで係員にチケットを渡すと、おちょこにお酒が注がれるシステムに変更されます。
- 前売入場券1枚:1,600円(税込)
- 当日入場券1枚:2,100円(税込)
入場券には、試飲等に使えるチケット7枚、お猪口、やわらぎ水引換券(酔い覚まし用のペットボトルのミネラルウォーターと交換)、酒目録が含まれています。チケットは、酒ひろば内で提供する飲食物の購入にも使用可能とのこと。
前売入場券の販売期間は、2018年10月5日(金)まで。
2,100円でチケット7枚、試飲1杯につきチケット1枚必要ということは、おちょこ1杯300円となります。おちょこのサイズを一回り大きくするとのことですが、定額制の飲み放題から1杯300円と一気に改悪された形です。
飲み放題からチケット制に変更した背景にあるのは、泥酔防止のため。
2018年10月4日中国新聞朝刊によると、
例年、酔いつぶれる人が多く、救急車の出動が相次いでおり、泥酔防止は以前からの懸案事項だったとのこと。また、平成30年7月豪雨の影響で、会場を警備する人員を十分に確保できないこともあり、今年からの見放題は廃止を実施したとのこと。
確かに、道端で酔いつぶれている人、吐く人を減らしたいのは分かりますが、飲み放題が廃止されるのは、飲ん兵衛にとっては、がっかりです。
でも、約1,000以上の銘柄の日本酒が勢ぞろいするイベントは滅多になく、人気の銘柄もおちょこ1杯から気軽に楽しめるのは、日本酒好きにはありがたいですね。
その他の変更点。「美酒鍋」「五千人の居酒屋開場」が休止!
今年は、平成30年7月豪雨の影響により、酒まつり実行委員会が運営する「美酒鍋会場」「五千人居酒屋会場」」は休止になっており、駐車場などに開放されます。酒まつり会場では、今年は美酒鍋を堪能することはできませんが、酒まつり公式サイトで、美酒鍋を提供している近隣の飲食店の一覧表がまとめられています。
また、「五千人の居酒屋会場」の各店は、ブールバール歩道に移動しています。
飲み放題廃止とともに、酒ひろばの会場も、西条駅前にぎわい広場に変更されています。西条中央公園東側(東広島市芸術文化ホールくらら南側)から、西条駅前にぎわい広場(東広島市芸術文化ホールくらら東側)へと場所が変更となっている点にも注意してください。
また、台風25号が接近しているため、6日、7日は雨模様です。台風の進路によっては、さらなる悪天候が予想されるので、終了時間が早まる可能性があります。変更される場合は、公式サイトで確認することができます。
交通アクセスは大丈夫?!飛行機・電車ともに心配なし!
広島県は、平成30年7月豪雨で広範囲に甚大な被害が発生しました。JR山陽本線も長期にわたり不通区間が出るなど通勤・通学に深刻な影響を及ぼしました。
9月9日に瀬野駅~白市駅間が復旧し、従来通り広島駅から西条駅まで乗り換えなく移動することができます。また、最後に残った三原駅~白市駅間も運転再開したことで、山陽本線は9月30日に全線が復旧しています。
これにより、広島空港から電車で広島駅に移動する白市ルートが復活しました。広島空港から西条駅に移動するなら、広島空港~西条駅間のリムジンバスを利用するのがおすすめ。直通なので乗り換えがなく約25分で移動ができます。
広島駅・広島空港までの交通アクセスに関しては心配いりません。なので、新幹線・飛行機どちらを利用しても大丈夫です。
現在、平成30年7月豪雨の被災地支援の「13府県ふっこう周遊割」が実施中です。ホテル・旅館の宿泊料金が最大6,000円割引きになる大変お得な制度です。
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まとめ
酒都・西条は、世界遺産を認定する国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)国内委員会により、JR西条駅南側の酒蔵周辺を「日本の20世紀遺産20選」に認定されました
酒蔵の漆喰塗りのなまこ壁、れんが造りの煙突などの町並みが、20世紀に継続発展した伝統産業景観の代表として評価されました。また、日本酒を題材とした映画「恋のしずく」の舞台になったりと再注目されています。
川栄李奈演じる農大生・詩織が、酒造りと恋に奮闘する青春映画「恋のしずく」は、2018年10月20日(土曜日)に全国の映画館で公開されます。広島県は、10月13日(土曜日)より先行公開を実施。
2日間で25万人以上が来場する広島を代表する西条・酒まつり。今年から、泥酔防止のため、試飲回数無制限が廃止される大きなルール変更がなされました。定額制の飲み放題からチケット制に変更されたのは、日本酒好きには残念ですが、日本全国の約1,000銘柄の地酒を楽しめるチャンスはそうそうありません。
もちろん、飲食ブース、ライブ、酒蔵見学など、お酒を飲めない人・家族連れでも楽しめるでも、各種イベントが盛りだくさんです。是非、「酒まつり」に来場して、西条の街並みを楽しみましょう!
なお、当日入場券(2,100円)より500円安くなる前売入場券の販売期間は、2018年10月5日(金)まで。
酒まつりの詳細については、公式サイトで確認してください。