NTTドコモは、4月1日から新料金プラン「ドコモポイ活プラン」を開始しました。
auの「auマネ活プラン」、ソフトバンクの「ペイトク」、楽天モバイルの「楽天最強プラン」など、大手キャリアが通信と金融を組み合わせて、ポイント還元率を優遇する料金プランを提供しています。dポイント経済圏を展開するドコモも対抗サービスを開始すると予想されていましたが、正式に追随してきました。
ドコモのポイ活プランには、「ahamoポイ活」と「eximoポイ活」の2つのプランがあります。先行して「ahamoポイ活」が、4月1日から開始されました。「eximoポイ活」は、2024年夏から秋に開始予定となっています。なお、「irumo」向けは、現時点では提供の予定はないとのこと。
毎月2,200円支払えば、dポイント最大4,000ポイント還元!
月額料金(税込) | |
ahamo(20GB) | 2,970円 |
大盛りオプション(+80GB) | 1,980円 |
ポイ活オプション(最大4,000ポイント還元) | 2,200円 |
合計 | 7,150円 |
ahamoポイ活の特徴を簡単にまとめると、月額2,200円のオプションに加入すれば、決済サービス「d払い」のポイント還元率がアップし、最大4,000ポイントの還元を受けることができるサービスです。
オンライン専用料金プラン「ahamo(税込2,970円)」において、「大盛りオプション(税込1,980円)」を契約しているユーザーのみが対象です。データ容量が+80GBとなる「ahamo大盛り(税込4,950円)」を契約したうえで、月額2,200円(税込)の「ポイ活オプション」を追加する必要があります。
名称 | ポイ活オプション |
月額料金 | 2,200円(税込) |
加入条件 | ahamoを契約かつ大盛りオプションを契約 |
特典内容 | d払い決済時のdポイント還元率+3% d払い決済時のdポイント還元率+5%(月々の料金支払いをdカード GOLDに設定) |
決済手段 | d払い(電話料金合算払い、dカード、d払い残高) |
ポイント種別 | dポイント(期間・用途限定) |
有効期限 | 付与日から93日後まで |
付与上限 | 毎月4,000ポイント |
加入特典として、「d払い」の通常の還元率(税込200円につき1ポイント)に加えて、決済金額の3%分のdポイント(期間・用途限定)を獲得することができます。さらに、2024年8月開始から、クレジットカード「dカード GOLD」保有者で、毎月の携帯電話料金のお支払いをdカード GOLDに設定すると、d払い決済金額の5%分のdポイント(期間・用途限定)を受け取ることができる予定です。
なお、「ahamo ポイ活」のdポイント(期間・用途限定)の獲得上限は、毎月4,000ポイントの制限があります。dポイント(期間・用途限定)の有効期限は、付与日から93日間となります。
d払いのお支払い方法は、電話料金合算払い、dカードからのお支払い、d払い残高からのお支払いが対象です。他のd払いのキャンペーンと同じように、他社のクレジットカードに設定している場合は対象外です。
また、d払い(iD)、dポイント利用分、クーポン利用分、モバイルSuicaチャージ、請求書払いは対象外です。d払い(コード)とd払いタッチは還元対象です。
10%還元キャンペーン実施
ahamo ポイ活の提供開始を記念して、「10%還元キャンペーン」が4月1日から実施されます。ahamo ポイ活に加入している人が対象。キャンペーン期間中は、ahamoポイ活の+3%に加えて、キャンペーン還元率+7%の合計で+10%に大幅アップします。
10%還元キャンペーンの終了時期は未定です。ただし、2024年8月開始予定のdカード GOLD特典開始で変更の可能性ありと記載があります。恐らく、その前後でキャンペーンが終了すると予想されます。
ドコモによると、ahamo ポイ活および10%還元キャンペーンを適用して、毎月4万円(税込)以上のお買い物をすれば、月々4,000ポイントを獲得することができるメリットがあります。この4,000ポイントをドコモ利用料金に充当した場合は、ahamo大盛り(100GB)が実質2,750円で利用できる点をアピールしています。
dポイントをドコモの携帯電話、ドコモ光、ドコモでんきの利用料金に充当する場合、消費税算出前の請求金額に対してポイントが充当されます。そのため、dポイント(通常、期間・用途限定)の使い道として最もお得です。
詳細は、参考記事で確認してください。
ahamoポイ活の損益分岐点は?
10%還元キャンペーン中なら、毎月4万円の決済をd払いにまとめれば、上限4,000ポイントを獲得できます。ただし、この10%還元キャンペーンは、期間限定(終了時期は未定)なので、いずれ終了します。そうなると、ポイ活プランの還元率は、+3%または+5%となります。
+5%で上限4,000ポイントを獲得するには、毎月8万円の支払い。+3%なら毎月13万3,333円の支払いが必要となる計算です。条件達成のハードルが一気に上がってしまう格好です。
還元率 | 2,201ポイント(黒字化の最低ライン) | 4,000ポイント(還元上限額) |
10% | 2万2,010円 | 4万円 |
5% | 4万4,020円 | 8万円 |
3% | 7万3,366円 | 13万3,333円 |
毎月2,200円(税込)を支払う必要があるので、黒字化するためには、最低2,201ポイント以上を獲得しないと収支が合いません。ahamo大盛りユーザーで、毎月4万4,020円または7万3,366円以上を支払っているなら、確実に元が取れます。
手間の割には、MAX4,000ポイント-2,200円(税込)=1,800ポイント恩恵しかないので、お得感がある魅力的なプランとは言えません。わざわざahamo大盛りとポイ活オプションに加入する必要はありません。
結局のところ、毎月20GB以上を消費しているahamo大盛りユーザーかつ毎月確実に4万4,020円または7万3,366円以上使っている場合じゃないと、おすすめできません。
または、ahamoポイ活プランは、月途中での加入でも、即時適用(料金は日割りにはなりません)されるため、パソコンやファッション用品などの高額商品を購入する時だけ、オプションに加入して月末に解約する方法が使えます。
10%還元キャンペーン終了後は、満額4,000ポイントを毎月受けるには、達成条件が厳しいので、必要に応じて契約するしないを選んだ方がいいです。
ahamoポイ活は残念な内容ですが、本命はeximoポイ活です。eximoはドコモのメインの料金プランなので、クレジットカード・銀行・証券などの金融サービスと連携した内容となるはずです。
eximoポイ活は、2024年夏から秋に提供開始予定。その詳細は、あらためて発表予定です。ahamoポイ活は残念な内容だったので、eximoポイ活には期待したいですね。