無料通信アプリLINEが9月5日、MVNO(格安SIM)サービス「LINEモバイル」の提供を発表しました。Webサイト経由で2万契約限定の先行販売となります。
格安SIMは通信業界以外にも流通大手や家電量販店など異業種からの参入も相次いでいます。こうした中で、国内の利用者が6,200万人以上の通信アプリLINEが新たに参入したことで、格安SIMや格安スマホの競争が一段と激しくなりそうです。
スポンサーリンク
LINE・Twitter・Facebookが使い放題。年齢認証も対応してID検索も可能な格安SIMはLINEモバイルだけ
LINEの格安SIMの特徴は3つあります。
格安SIMの中で唯一LINEの年齢認証ができる
毎月1%分のLINEポイントが貯まる
通信回線はNTTドコモ網を使用します。docomo回線と同じエリアに対応しているので、日本全国幅広い場所で利用できます。エリア・通信速度は他の格安SIMと同じ仕様なので違いはありませんが特徴的なのが、対象サービスの通信量をカウントしない点です。
LINEカウントフリー:月額500円でLINEの通話・トークが使い放題
最低料金が月額500円、データ容量が1GBから利用できます。しかも、LINEの音声通話、トーク、画像・動画の送受信、タイムラインの通信量がカウントされません。データ容量は1GBと少ないですが、LINE関係の通信が使い放題なので、インターネット閲覧や他のアプリをほとんど利用せず、LINEの利用がメインな人にとっては、かなりお得なプランになります。
1GBのデータ容量を使いきってもLINEのカウントフリーに該当する機能は高速通信のままで利用できます。通信速度制限されず、高速通信のままとはびっくりしました。本当にカウントフリーです。
500円のワンコインから利用できるので、ライトユーザーにおすすめですね。
コミュニケーションフリープラン:LINE、Twitter、Facebookが使い放題
コミュニケーションプランは3GB~10GBのデータ容量の中から使いたい容量を選べて、さらにLINE、Twitter、Facebookが使い放題となります。
LINEの使い放題にプラスして、Twitterのタイムライン表示、画像付きツイート、ダイレクトメッセージ。Facebookのタイムライン、画像投稿、コメントなどが通信量無料で使い放題となるお得なプランです。
しかも、アプリでの利用のみならず、WebブラウザでTwitterやFacebookを利用してもカウントフリーの対象となります。なお当然ながら、LINEとTwitter、Facebookの通信すべてがカウントフリーに含まれるわけではありません。Facebook Live、Facebook Messenger及びTwitterのライブストリーミング動画(Periscope)はカウントフリーの対象外となります。
当初、インスタグラムやLINE MUSICも対象となると報道がありましたが、現時点では対象外のようです。LINE・Twitter・Facebookの主要SNSが使い放題なので、まさにコミュニケーションフリーですね。通信容量を使いきっても対象サービスは、通信速度制限されず、高速通信のまま快適に利用できるのもうれしいサービスです。
実際の料金プランは、「LINEフリープラン」と「コミュニケーションフリープラン」の2種類に分類され、さらに、データ容量の違いや通信形態(データ通信、データ+SMS、データ+SMS+音声通話)で分かれるプランで、大手携帯会社の複雑な料金プランと違い、分かりやすいシンプルな内容です。
LINEの年齢認証に対応している格安SIMは、LINEモバイルだけ。しかもSMS認証もスキップできる
LINEの年齢認証をしていないと、ID検索で友達を探したり追加してもらえません。ドコモやau、ソフトバンクなどの大手通信携帯キャリアでは対応していますが、格安SIMでは利用できませんでした。しかし、LINEモバイルは格安SIMの中で唯一、LINEの年齢認証に対応しており、18歳以上であればID検索が利用可能になりました。
また、LINEの登録にはSMSが必須でしたが、LINEモバイル登録者は、SMS登録なしでもLINEのアカウントを作成することができます。格安SIMのデメリットのひとつだったことがクリアされましたね。
毎月の基本料の1%分のLINEポイントが貯まる
月額基本利用料の1%分のLINEポイントが毎月貯まります。貯めたポイントでLINEスタンプなどのコンテンツを購入できます。 また、LINEサービスを利用したサポート体制、LINEトークを利用したデータ残量の問い合わせ、データ容量を友達に送ることも可能となってます。
9月5日からサービス開始で、2万名限定の先行販売となり、本格的なスタートは10月1日からとなります。18歳以上(18歳、19歳の人は、親権者の同意が必要)ならだれでも申込でき、支払い方法はクレジットカードとLINE Payとなります。利用できる端末は、SIMフリースマホやドコモ端末、SIMロック解除済のiPhoneです。
LINE・Twitter・Facebookが使い放題なので、毎月のデータ通信の多くがSNS利用で占めている人にとっては、LINEモバイルに乗り換えれば、ぐっと料金を抑えることができそうですね。
ドコモなどの携帯キャリアから格安SIMに乗り換える際のメリット・デメリットについては、下記の記事を参考にしてください。