この記事では、dポイントの最もお得な使い道について説明しています。
通常ポイントはもちろん、少額の期間・用途限定ポイントでも失効させずに活用できます。また、たくさん保有している人もポイント投資で現金化する面倒なことをする必要もありません。
結論から言うと、ドコモの携帯電話やドコモ光、ドコモでんきの利用料金にポイント充当するのがおすすめです。
ドコモ料金にポイント充当すると、dカード GOLDのポイント還元額が少なくなって損だ・もったいないと書いてあるサイトやブログが検索上位に表示されますが、その情報は古いままで間違っています。
ポイント充当の計算方法、期間・用途限定ポイントの利用用途が拡大しているので、最新の情報をチェックしてください。
携帯電話・ドコモ光・ドコモでんき料金に、dポイント充当するとポイント価値1P=1.1円に!
以前は、期間・用途限定のdポイントは、ドコモの携帯電話・サービス料金に充当できず、d払いでポイントを消化する(ポイント利用分は還元なし)のが一般的な使い道でした。
または、「日興フロッギー+docomo」や「大和コネクト証券」で、dポイントで株を購入してすぐに売却、自分の証券口座に出金して裏技的に現金化していた人も多かったかもしれません。ポイント投資で現金化する方法もアリですが、株価の変動リスクや売買手数料で、1ポイント=1円で現金化できません。市況によっては倍増することもあれば、想定以上にポイントが目減りするリスクもあります。
2024年1月10日から通常のdポイントに加えて、期間・用途限定のdポイントもドコモのケータイ・ドコモ光・ドコモでんき・サービス料金へ使えるようになったことはご存知でしょうか?毎月の利用料金に1ポイント(1円)単位でdポイントを充当できます。これだけなら、お買い物金額からポイント利用分が減額されるd払い決済と同じかと思うかもしれませんが、ポイント利用価値が違います。
実は、ドコモ料金へポイント充当すると、消費税分お得になります。
【インボイス制度導入に伴う「ケータイ/ドコモ光/ドコモでんき/サービス料金の支払いにつかう」の運用変更について】
2023年10月からの適格請求書等保存方式(インボイス制度)の対応として税区分の見直しをおこないます。それに伴いまして、「ケータイ/ドコモ光/ドコモでんき/サービス料金の支払いにつかう」のご利用時におきましても、明細金額合算後(消費税算出前)のご請求金額に対してポイント充当をおこなうように変更となります。
インボイス制度においては、同一の適格請求書に対して、同税率(8%・10%等)に対する税計算端数処理は1回と定められておりますため、現行の商品単位での税計算端数処理を廃止し税計算端数処理を1回のみとします。
■変更内容
【dポイントクラブ】ケータイ/ドコモ光/ドコモでんき/サービス料金の支払いにつかう - dポイントをつかう方法・つかえるサービス
dポイント充当時、ご請求金額合算後の金額に対してポイント充当されるように変更となります。
2023年10月1日から適格請求書等保存方式(インボイス制度)が導入されました。このため、従来の明細金額ごとに消費税を算出後、合算した金額に対してポイントを充当する計算方法→明細金額を合算後、消費税算出前にポイントを充当(充当ポイントを超える請求金額に対して消費税を算出)する計算方法に変更となっています。
簡単に言えば、「消費税を計算する前の金額からポイント充当分だけ減額するよ」ということです。
従来は基本使用料・通話料・付加機能使用料などの項目ごとに消費税を計算。その合算金額に対してポイントを充当していました。2023年10月以降は、項目ごとに消費税を計算せずに合算。消費税計算前の合算金額に対してポイントを充当することになります。
例えば、請求金額が1,000円(税込1,100円)に対して、1,000ポイントを充当する場合、これまでは合算金額1,100円(消費税100円含む)に対して、-1,000ポイントで請求金額100円でした。今後は、1,000円(消費税100円含まない)に対して、-1,000ポイントとなるため請求金額0円となります。このため、ポイント充当分に対しては、消費税10%が発生しないことになります。
言い換えれば、1,000ポイントが1,100円相当になるということです。つまり、1ポイント=1円相当が、1ポイント=1.1円相当に、10%もポイント価値がアップします。
1円単位で使えて便利。有効期限も6か月も繰り越し可能!
毎月の携帯電話代・インターネット回線代・電気代といった毎月の固定費に使えるので、家計の節約に大助かりで、ポイント利用価値は高いです。しかも、1ポイント(1円)単位で通常ポイント、期間・用途限定ポイントを消費できるので、失効間近のポイントも無駄なく使い切れます。
ドコモのケータイ(irumo・eximo・ahamoなど)は、5G・Xi・FOMAの基本料金、国内通話・通信料、付加機能使用料、d系サービスの月額利用料などが対象。なお、ドコモのケータイに「OCN モバイル ONE」や「ドコモのエコノミーMVNO(トーンモバイルとLIBMO)」は含まれません。
ドコモ光は、基本使用料、通話・通信料、各種オプションサービス料などが対象。ドコモでんきは、基本料金(再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く)が対象です。
すべての請求項目がポイント充当対象ではない点に注意。スマホ端末代の分割支払金、コンテンツ使用料、ユニバーサル料、契約事務手数料・登録手数料などは対象外です。
【dポイントクラブ】ケータイ/ドコモ光/ドコモでんき/サービス料金の支払いにつかう - dポイントをつかう方法・つかえるサービス
ドコモのケータイ・ドコモ光・ドコモでんき料金への充当は、お申し込み月の翌月請求分から充当されます。なので、来月のお支払い(今月1日~月末までの利用料金)にポイント充当したいなら、今月末までにお手続きを完了させる必要があります。
家族の携帯代をまとめてお支払いしている「一括請求」を利用している場合、代表回線の人からのお申込みでも、一括請求グループ内の子回線には充当されません。子回線それぞれからのお手続きが必要です。
ポイント価値が高いメリットがあるだけなく、1度にまとめて使い切ることができる点も評価ができます。ポイント充当分は最長6か月も自動的に繰り越しが可能なので、毎月申し込む手間が必要ありません。6か月経過した場合は、dポイントは返還されない点には注意してください。
申し込んだ充当額がdポイント充当対象金額を超えた場合、超過分は充当した月を含む6か月後の末日まで延長できます。さらに、途中で1ポイントでも追加したら、繰り越し期間を再度6か月伸ばせるので利便性が高いです。
例えば、1月にdポイント充当して充当残額(有効期限6月末日)がある場合、最大で7月請求分(6月利用分)まで繰り越し可能です。6月に新たにポイント充当した場合、有効期限6月末日が6か月後に延長され、最大12月請求分(11月利用分)まで延長させることができます。
なので、各種キャンペーンで大量の期間・用途限定のdポイントを獲得しても、使い道に困るということはありません。
dカード GOLD10%還元とどっちがお得?
クレジットサービス「dカード」のデザインをリニューアル | お知らせ | NTTドコモ
ただし、「dカード GOLD」保有者は注意が必要です。ドコモのケータイ・ドコモ光の利用料金1,000円(税抜)ごとに10%還元。ドコモでんきGreenの電気料金100円(税抜)ごとに6%還元されるメリットが消えます。
例えば、携帯料金が1万円(税込1万1,000円)だとすると、dカード GOLDでお支払いなら1,000ポイント獲得できます。5,000ポイントを充当すると、500ポイントと付与される額が少なくなります。
dカード GOLD | 半額ポイント払い | |
請求金額 | 1万1,000円(税込) | 1万円(税抜)-5,000ポイント=5,000円 5,000円×消費税10%=5,500円(税込) |
ポイント付与額 | 1万(税抜)×還元率10%=1,000ポイント | 5,000円(税抜)×還元率10%=500ポイント |
実質的な金額 | 1万1,000円(税込)ー1,000ポイント=1万円 | 5,000ポイント+5,500円(税込)-500ポイント=1万円 |
ですが、トータルで損得を計算すると、ポイント還元10%を取るか、消費税10%を節約するかだけの違いしかありません。。ポイント価値的にはどちらを選んでも大差はありません。面倒でなければ、dカード GOLDのポイント還元計算で、切り捨てられる1,000円未満の端数を削る目的に使うといいでしょう。
古い情報のままで更新されていないサイト・ブログには、携帯電話料金にdポイントを充当すると、dカード GOLDのポイント還元額が少なくなってデメリット・損だと書いてありますが、その情報を間違っています。インボイス制度対応で、2023年10月からポイント充当の計算方法が変更されているので、最新の情報を確認してください。
ドコモの利用料金にdポイントを充当する方法は、「dポイントクラブ」公式サイト・アプリ内の「ケータイ/ドコモ光/ドコモでんき/サービス料金の支払いにつかう」から、いつでも好きな時に申請をすることができます。お手続き完了まで1分もかからず、手間なくポイントを消費できます。
ポイント充当についての詳細・注意事項は、dポイントクラブサイトで確認してください。
ポイントを貯めるだけでなく、どう使うのかも大事!
ドコモの携帯電話・ドコモ光・ドコモでんき料金にdポイント充当すれば、消費税10%分お得になるので、dポイントカード・d払いでポイント消化するよりもお得です。必ず支払わなければならない固定費を少しでも削減できるので、dポイントの使い道として最もおすすめです。
ポイ活と言えば、お得なキャンペーン情報や還元率などの獲得方法が重視されがちです。ですが、同じだけ大事なのが、貯めたポイントをどう使うのかを意識することです。
通常なら1ポイント=1円のポイント価値が、この記事で紹介した使い方では、1ポイント=1.1円以上にアップします。ポイントは効率的に貯めるだけでなく、上手に使うことで家計の節約につながります。頑張って獲得した貯めたポイントだからこそ、そのメリットを最大限に活かせるようにdポイントを使いましょう。
なお、ドコモ系のサービスは高還元キャンペーンが多く、期間・用途限定のdポイントをザクザク獲得することができます。また、dポイントカード、d払い、iD、dカードを組み合わせてお買い物をすることで、dポイントの多重取りも可能です。ポイ活、ポイ活と意識せずに年間数万ポイントを稼ぎたいなら、ドコモ経済圏のサービスにまとめましょう。