ブログやサイトを常時SSL(HTTPS化)した時に、ネックになるのが、アフィリエイト広告が対応してないことです。会社によっては、まだ対応してないところもあり、早く対応してほしいものです。
そこで、各アフィリエイトサービスの対応状況をまとめてみました。
2016年11月時点の情報です。
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常時SSL化(HTTPS化)対応した個人ブログが増えた背景
SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みです。個人情報やクレジットカード番号などの情報を暗号化して通信できるため、第三者によるデータの盗聴・改ざん・なりすましを防ぐことができます。
ブログやサイトのURLが「http://~」と「https://~」となっているものがあります。「http://~」は、通信が暗号化されておらず、機密性の高い情報を扱うのに向いてません。一方、「https://~」は、ブラウザのアドレスバーを見ると、URLの横に鍵マークが表示されるはずです。鍵マークがあるページは、通信が暗号化されているため、「http://~」のページよりも安全性が高いです。
ブログやサイトのURLを「http://~」から「https://~」に変更することを常時SSL対応(HTTPS化)と言います。
ネット通販サイトや会員登録、商品購入などのページは、ほとんど「https://~」になってます。氏名・住所・クレジットカード番号、パスワードなどの個人情報を入力する画面で、「https://~」になってない企業・お店があるとしたら、セキュリティ意識が低すぎます。
Googleが検索エンジンの順位決定要因にHTTPS化を考慮すると公表
インターネット通販サイトや企業・お店の会員サイトと違い、個人ブログを常時SSL化(HTTPS)は必要ないと思われますが、2014年にGoogleが検索エンジンの順位決定に、HTTPSのサイトを優遇すると公表したため、個人ブログでも対応する人が増えてきました。
ブログやサイトのURLを「https://~」化することは、Googleの検索結果に反映されるため、SEO的(アクセスアップするための施策)にも大事な指標となりました。日本では、Yahoo!JAPANで検索している人が多いですが、Yahoo!はGoogleの検索技術を利用しているため、Yahoo!とGoolgeの検索結果、ほとんど変わりません。
このランキングの変更は、グローバルでクエリの 1% 未満にしか影響しませんが、これから長い期間をかけて強化していきます。全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。HTTPS は、優れたユーザー エクスペリエンスを生み出す多くの要素のうちの 1 つです。
1%未満にしか影響しないとありますが、今後強化していくとも書かれているので、少しでもアクセス数を増やすためにも、個人ブログでもやっておいたほうがいいですね。
ChromeブラウザでHTTPのサイトは、セキュリティ警告が表示されるように
また、Googleは、より安全に、より安心して、ウェブを閲覧してもらうための施策として、「http://~」のページを閲覧する場合に、Google Chromeブラウザのアドレスバーの隣に「Not Secure」や「危険、安全ではない」などと表示するようです。
2017年1月から、パスワードまたはクレジットカード情報を送信する際に表示されるようです。そして、最終的には、全ての「http://~」を閲覧した際に、安全ではないと警告を表示する計画をしているみたいです。
Androidスマホなら、Google Chromeブラウザが最初からインストールされており、多くのAndroidスマホユーザーがGoogle Chromeブラウザを利用しています。また、パソコンでも、IEよりもChromeを利用している人が多くなりました。
なので、ブログやサイトにアクセスしたときに、安全でないと表示されたら、訪問者は不安に感じて、すぐにページから離れることが多くなることが予想できます。これは、アフィリエイトやアドセンスで収益を得ようとするブログには致命的です。なので、個人ブログといえでも、近い将来、常時SSL対応しなければならない日はやってきそうです。
ブログを常時SSLするうえでネックになるのが、年間数千円~数万円の維持費が必要になることです。しかし、レンタルサーバー各社も世の中のHTTPS化の流れを受けて、無料で利用できる独自SSLのサービス提供を始めています。
例えば、エックスサーバー社のエックスサーバーやwpXレンタルサーバーなら、独自SSLを無料・無制限で利用できます。また、「SSL化補助」機能があり、複雑な作業を一括で変更してくれる便利な機能もあるので、初心者でも簡単にWordPressサイト・ブログをを常時SSL化することができます。
すでに運用中のWordPressサイトを常時SSL化する場合、「一般設定」「テーマファイル」「投稿記事」などに含まれるサイトアドレスの変更や.htaccessを用いたリダイレクトの設定など、複雑な作業が発生します。
「SSL化補助」機能を利用することで、これら複雑な作業が一括で実行され、WordPressサイトを簡単に常時SSL化することが可能です。
■「SSL化補助」機能について
独自SSL設定を有効のWordPressに対して、下記の処理が簡単に実行できます。
・一般設定「WordPress アドレス」「サイトアドレス」のSSL化
・投稿記事、固定ページに記載しているサイトアドレスのSSL化
・テーマフォルダ配下のファイルに記述しているサイトアドレスのSSL化
・常時SSL化を実現する自動転送(リダイレクト)設定の有効化引用元:無料でWordPressの常時SSL化が可能に!「独自SSL設定」機能追加のお知らせ
WordPressの運用に特化したレンタルサーバー『wpXレンタルサーバー』
高性能・高速環境のレンタルサーバーなのに、料金も安くコスパが良いので、個人ブロガーでも、XSERVERやwpXレンタルサーバーを利用している人が多いです。
無料ブログからWordPressでブログを始めるなら、WordPressが快適に運用できる環境に徹底してこだわったwpXがおすすめです。無料なので、個人ブログでもSSL対応(HTTPS化)がしやすくなりました。GoogleがHTTPSを今後重視すると発表しているので、個人ブログでも早めに対応しておいた方がいいでしょう。
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主要アフィリエイト(ASP)のHTTPS対応状況まとめ
ブログやサイトを常時SSL化するで、もう一つネックになるのがアフィリエイトサービスの対応状況です。購入した商品のレビューや本・DVDの紹介記事を書く際に、また、ブログでお金を稼ぐ際にも、アフィリエイトのリンクは欠かせません。
いくら自分のサイトやブログをSSL化しても、アフィリエイトのコード(バナーリンク)がSSL対応してないと、Mixed Content(混在コンテンツ)としてエラーになり、「緑色の鍵マーク」が表示されません。
アフィリエイトタグは改変して貼ることは禁止されいるので、アフィリエイトサービスが対応してないと、リンクを張ることができないので、すごく困ります。そこで、主要アフィリエイトサービス(ASP)のSSL化の対応状況をまとめてみました。
アドセンスとAmazonアソシエイトともに対応済み
- Google AdSense(アドセンス)
以前は、SSL非準拠の広告が除外されることによって、オークションの競争率が低下し、収益が低下する可能性があると記載されてました。現在は、その文言はなく、オークションの競争率に影響がないとあります。
AdSense の広告リクエストは、基本的に常に SSL に対応しており、周辺のサイトが HTTP を使用している場合でも必ず HTTPS 経由で配信されます。また、同じ広告がオークションで競合するため、サイトを HTTPS に変更しても、多くのユーザーに表示される広告やオークションの競争率に影響はありません。ただし、HTTPS トラフィックが遮断されたり、阻害されたりする国のユーザーのみ例外です。
- Amazonアソシエイト
以前は、Amazonアフィリエイト公式は、まだ完全対応しておらず、Amazon APIを取って、AmazonJSなどから広告を貼っていました。現在では、バナーリンク、ウィジェットともに対応しているので、Amazonアフィリエイト公式サイトからでも不便なく利用できます。
その他のアフィリエイトサービス各社の対応状況
2016年11月時点の情報です。
ASP | 対応状況 | 対応日 |
A8.net | ○ | 2016年7月26日 |
i-mobile(アイモバイル) | × | |
ACCESSTRADE(アクセストレード) | ○ | 2016年2月22日 |
アフィリエイトB | ○ | 不明 |
Amazonアソシエイト | ○ | 2016年8月19日 |
infotop(インフォトップ) | × | |
JANeT(ジャネット) | ○ | 不明 |
Google Adsense(アドセンス) | ○ | 不明 |
TGアフィリエイト | × | |
DMMアフィリエイト | × | |
忍者AdMax | × | |
nend | ○ | 不明 |
もしもアフィリエイト | ○ | 2016年11月14日 |
Moba8.net | ○ | 2016年2月9日 |
Valuecommerce(バリューコマース) | ○ | 2016年7月28日 |
楽天アフィリエイト | × | |
LinkShare(リンクシェア) | × |
広告素材自体がSSLでの広告配信に対応していない場合、アフィリエイトリンクコードが「http://~」のままです。例えば、A8.netで楽天市場と提携して、リンクコードを貼っても、楽天アフィリエイトがSSLでの広告配信に対応していないため、HTTPS化することができません。
2016年前半から、アフィリエイト各社が対応するようになりだしました。アフィリエイトリンクコードが対応してないと、広告を貼ることを諦めることもあるので、非対応の会社は早く対応してほしいですね。