カープファンに重大ニュースのお知らせです。今年からチケット一般販売(窓口購入)が抽選方式に変更します。
近年のチケット争奪戦の過熱を受け、3月1日から売り出される2019年広島東洋カープ主催試合の入場券は、抽選販売を実施することが発表されました。
カープ、2019年公式戦入場券の窓口販売を抽選方式に変更。抽選券は、2月25日11時にマツダスタジアムで配布!
広島東洋カープは、1月29日(火)に「2019年公式戦入場券販売整理券の抽選についてのお知らせ」を発表しました。今年から3月1日、2日のレギュラーシーズン公式戦の入場券の球場窓口を従来の先着販売から抽選販売に変更します。
これで、今年は、マツダスタジアムの「テント村」がなくなりそうですね。
抽選販売の詳細は、広島東洋カープ球団公式サイトに記載されています。
2019年のチケット一般販売は、事前にマツダスタジアムで抽選券を配布し、当選者だけが3月1日、2日にマツダスタジアム球場窓口で購入可能になります。
2019年のカープ主催試合は70試合。
当選者約2,000人が、3月1日、2日の指定された時間帯に、球場窓口で1人5試合(枚数制限なし)までチケットを購入できます。
抽選券は希望者全員にマツダスタジアムで配布されます。
- 3月1日(金)の当選人数:1,300人
- 3月2日(土)の当選人数:800人
3月1日(金)、2日(土)に球場窓口で購入可能なのは、抽選に当選した2,100人のみ。昨年までは、販売日早朝の時点で、2,000人以上が行列に並んでいました。2日間で窓口で対応できる上限がそのラインだと思われます。
カープ入場券、抽選方式に変更
- 2019年のカープ公式戦のチケット一般販売は、抽選方式に変更。
- 当選者だけが3月1日、2日の指定された時間帯に球場窓口で購入可能。
- 今年も1人5試合まで購入可能。
- 購入枚数の制限なし。
- 抽選券は、2月25日11時に配布予定。
抽選券は、2月25日(月)11時から配布予定!
気になる抽選券の配布日時は以下の通りです。
- 配布日時:2019年2月25日(月)11時00分~
- 配布場所:マツダ スタジアムのメインゲート
- 配布枚数:1人1枚まで
- 配布対象:高校生以上
抽選券は、2019年2月25日(月)11時00分からマツダスタジアムのメインゲートで配布されます。カープの公式サイトの注意事項を確認すると、11時00分までに並んだ人に抽選券を配布すると記載があります。また、上記期間以外では配布しないとも。
つまり、2月25日(月)以外は配布せず。11時00分の時点で行列に待機していないと抽選券は貰えないようです。並んでいる人全員に配布されるので安心してください。
配布対象は、高校生以上で、1人1枚まで。複数枚の所持が発覚した場合は、当選無効になります。
抽選番号は順不同で配布され、抽選券を受け取る順番と当選後の購入順は一切関係がないので、当日の11時に遅れないように行列に並びましょう。
当日は、カープロード沿い、広島駅まで長蛇の列となり、人でごった返し阿鼻叫喚の地獄絵図となるのは間違いありません。昨年は始発の時点で2,000~3,000人以上が行列に並び、スロープ前のマンションまで行列ができてました。今年は、抽選方式に変更されたことで、過去最大級の行列が形成されるのは確実。恐らく、開始時間を前倒して配布するかと。果たして、いったい何人が行列に並ぶのでしょうか?!
当選者は、2月27日11時発表:当選確率5%の狭き門!
配布された抽選券の当落発表は、2月27日(水)11時00分に広島東洋カープ球団公式サイトにて発表されます。
- 当落発表日:2019年2月27日(水)11時00分予定
- 発表箇所:広島東洋カープ球団公式サイト、マツダスタジアムにて掲示
マツダ スタジアムでは、メインゲートおよび正面エントランスで、12時頃に結果が掲示されます。2月26日に、パソコンのソフトを使って、当選者を選出した様子を報道陣に公開しています。球団サイト(インターネット)では11時発表、マツダスタジアムでは12時掲示と、抽選結果の発表時間が異なるので注意してください。
抽選券の券面に記載された〇組でランダム抽選を実施するとのこと。また、当選発表時に併せて、購入順番(集合日時・窓口)が発表されます。
2月25日(月)に配られた抽選券は約4万枚で、その中から当選者2,100人が決定します。気になる当選確率は約5%と狭き門です。運良く当選したとしても、枚数制限(1人5試合まで)がないため、購入順番が後ろだとほとんど残っていないかもしれません。
11時より少し前に球団サイトで発表がありました。
どうやら、抽選は組単位で行われ、当選した組の番号順(整理券に記載された番号)に整列するようです。当選した組番号ごとに、購入日時・窓口が発表されました。〇組10番なら、〇組の10番目に購入可能となるイメージです。
去年だと、ほとんどの試合日で、指定席は▲(残りわずか)で、内野自由席は〇が多かったと記憶しています。
なお、年間指定席の特典・スポンサーへの先行販売の結果、すでに完売している席種があります。今年もSS指定席・S指定席・カープパフォーマンスAの一般販売はありません。
チケット一般販売の抽選受付の詳細は、広島東洋カープ球団公式サイトで確認してください。
「テント村」が消滅する代わりに、整理券の高額転売が横行しそう…
↑数週間前からマツダスタジアムにテント村が発生。
ここ数年のカープ人気の過熱で、3月1日のチケット販売直後に指定席が軒並み完売。前売りの段階で自由席ですら完売し、当日券の販売がある試合日はほとんどありませんでした。そのため、球場に応援に行きたくても入場券が入手できなくて応援に行けないファンが続出していました。
先着順だった昨年までは、一般販売日の1か月前からマツダスタジアムに場所取りの行列が発生。「テント村」が数週間も続く異様な光景がありました。カープ球団が枚数制限を実施しないので、転売目的の買い占めが横行し、インターネットオークションサイトでは、高額転売が相次いでいました。
普通のファンだと、数週間前から並ぶことはできませんよね。カープ球団も抽選販売方式にやっと変更したかというのが一般のカープファンの声じゃないでしょうか。これで、普通のファンの人でも去年よりはチケットが取りやすくなりそうです。一般のファンの希望としては、内野自由席を指定席化してほしいです。
サイトを見た感じだと、抽選券の配布時に、身分証明書の提示して申し込む必要がないため、抽選券(整理券)の転売ができますよね?!受付順番が早い当選券だと確実にどの試合日・席種も購入可能なので、プレミアム化しそう。
整理券の配布期間を1週間程度にして、免許証などの身分証明書を提示のうえで申し込み、販売日当日に申込者と購入者が一致するか、再度身分証の提示を求め本人確認を徹底しないと、抽選券の高額転売が横行するのが目に見えてますよね。まぁ、球団側がそこまでする必要がないとの判断でしょうが。
チケット争奪戦が続いており、過去最大級の行列ができるのは確実。マツダスタジアム、カープロード沿い、広島駅周辺は大渋滞になるのは間違いありません。配布時間を前倒した場合、先頭付近の人は再度並ぶことも可能ですよね。その辺はちゃんケアしているのか疑問です。また、ちゃんと行列の統制が取れるのか心配です。
3連覇達成の原動力になった丸佳浩選手が読売ジャイアンツにFA移籍、精神的柱だった新井貴浩選手が現役引退して、チームは変革期を迎える2019年レギュラーシーズン。長野久義選手の加入で、開幕前からすでに広島の街・ファンは盛り上がっています。今年こそ、悲願の日本一を達成してほしいですね。
抽選券配布当日の様子:10時までは球団の想定内の行列。しかし、10時以降に来場者が急にどっと増えた結果、途中で打ち切りを発表
「カープファンを甘く見るな」
プロ野球 広島の公式戦抽せん券配付で大混乱https://t.co/SPZyHMxU86#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/jpsawSENtp— NHKニュース (@nhk_news) February 25, 2019
転売目的などの買い占めを防ぎ、ファンの購入機会拡大を目的に、初めてマツダスタジアム窓口販売に抽選方式を導入しました。業者による買い占めやテント村撲滅のため、抽選方式導入に好意的な意見が多かったと思います。しかし、蓋を開けてみると、転売屋の排除、テント村の撲滅には一定の効果はあったものの、球団の想定を超える5万人以上のカープファンが殺到する大騒動を引き起こす結果になりました。
各ニュース記事をまとめると、
2月25日当日の様子
- 事前の発表では、11時までに来場した全員に抽選券を配布。
- 球団の想定は2万5,000人。抽選券は5万枚を用意。
- 月曜日の朝ににもかかわらず、5万人以上が殺到。
- 開始時間を前倒して、9時40分頃から配布開始。
- 広島駅近くまで1キロ以上の長蛇の列。
- 列が複数に枝分かれ、最後尾すらわからない大混乱な状態。
- 安全面の配慮から11時頃に打ち切りを発表。
- 約4万枚を配布。1万人以上が抽選券を貰えず。
- 長い行列が渋滞を招き、公共交通機関に遅れが生じる。
- 警備スタッフが約35人と、当日の警備体制にも問題あり。
球団側の来場見込みは2万5,000人、整理券は5万枚を用意。先着順だった2018年は、約2,600人程度だったので、10倍を想定していたようです。しかし、実際は、月曜日の朝にもかかわらず、5万人が殺到し、広島駅周辺まで1キロ以上の長い行列が形成されました。
去年までの先着順だと、約1か月前からテント村が出現し、遅くても数日前から場所取りする必要があったため、2,600人程度でした。数日前からは無理だけど、当日だけなら仕事・学校を休んだりすれば可能という人が多くいることは容易に予想できました。
それにしても、正直、月曜日の朝に5万人以上が詰め掛けると思わなかったです。広島市民ですら、こんなに集まると予想していた人は多くなかったはず。
ファンの誘導プランは、球場につながるスロープ「プロムナード」から球場に入れ、コンコースを反時計回りで1周したところで抽選券を渡す。コンコースに1万人、プロムナードに5000人、プラスアルファの最大2万5000人。昨年の2600人の約10倍を想定したが、月曜日にもかかわらず、試合時の定員3万3000人を大きく上回り、想定の倍の人数が押し寄せた。
人波は、車道まであふれかえり、JR愛宕踏切周辺(広島駅とマツダスタジアムの間にある大きめの踏切)が大混雑し、鉄道の運行に影響が出たり、いつ事故が起きてもおかしくない危険な状況でした。
警察の指導、JRや近隣住民からの苦情もあり、配布開始時間を9時40頃に前倒したが、10時過ぎから人が急にどっと増え、何本も列が枝分かれし、最後尾すら分からない異常事態に。安全確保最優先の考えから、11時頃に急きょ打ち切りを発表。
マツダスタジアムのプロムナード(広島駅方面にあるなだらかなスロープ)入口を封鎖し、その時点でマツダスタジアム敷地内(プロムナードに入っている人まで)にいる人に限りました。
2月25日放送のRCCラジオ「それ聴け!Veryカープ!」によると、10時までは、球団側の想定内の数字でした。
- 朝6時の時点:160人
- 朝7時の時点:2,000人
- 朝10時の時点:1万3,000人
出典:2月25日放送のRCCラジオ「それ聴け!Veryカープ!」
しかし、10時を過ぎ、急に人がどっと増え、ラスト1時で3万5,000人以上の希望者が集まったようです。確かに、11時までに並んでいれば大丈夫なら、心理的に1時間前を目安に行動する人が多いのは当然かと。
当初のご案内では、2月25日(月)午前11時までにマツダ スタジアムにお越しの方全員に抽選券を配布すると広報しておりましたが、予想を超える大勢の皆さまが短時間でご来場され、マツダ スタジアムに向かう周辺道路や施設を埋め尽くして大変な混乱状態となりました。また、マツダ スタジアム内コンコース、プロムナードにも人が溢れる危険な状況になりました。
そのため球団では、ご来場いただいた方および周辺への安全確保が最優先であると判断し、午前11時にプロムナードにお入りいただいているお客様をもって配布を終了することといたしました。
事前の告知では、11時までに来場した人全員に抽選券を配ると告知されていたので、1万人以上が抽選券を貰えず後味の悪い結果に。中には、新幹線や飛行機で広島県外からこのためだけに来たファンも多く、話が違うと憤る、怒号が飛び交うのは当然です。
警備担当35人(中国新聞2月26日朝刊33面より)と、球団側の警備体制の不備も指摘されています。続々と集まってくる来場者に対して、警備スタッフの数が足りず、球団が想定してないマツダスタジアム正面にも行列が形成、複数に枝分かれし、最後尾すら分からないなど球団側の見通しの甘さが露呈した結果に。
また、公共交通機関にも影響が出ました。中国新聞2月26日朝刊33面によると、8時~15時半頃まで路線バスのダイヤが大幅に乱れた結果、広島電鉄では最大2時間の遅れ、16本が運休。市内電車も計40本が最大13分の遅れが生じたようです。
改めて、カープチケットの需給ギャップの大きさが浮き彫りになり、来期に大きな課題が残りました。毎年チケット販売トラブルを起こしているのは、12球団でも広島東洋カープだけ。チケット販売方法を根本的に変える必要があるのではないでしょうか。