広島のサッカースタジアム建設問題で、広島県、広島市、広島商工会議所、サンフレッチェのトップが初めて会談しました。
サンフレが4者のトップ会談を求めていましたが、やっと実現した形です。
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サンフレッチェ本拠地移転問題を巡り、初の4者会談。県・市・商工会議所が、みなと公園優位を見直し「第三の候補地」含めて再検討することで合意
サッカースタジアム建設の候補地を2016年3月までに結論を出す予定でした。みなと公園(南区)を優位とする広島県・広島市・広島商工会議所の3者に対して、サンフレ側は、旧市民球場跡地(中区)での建設をベストとして、独自案を発表するなど、対立状態が続いていました。
議論の停滞状態を打開するため、4者のトップ会談が行われました。広島県の湯崎英彦知事、広島市の松井一実市長、広島商工会議所の深山英樹会頭(広島ガス会長)、サンフレッチェの久保允誉会長(エディオン会長兼社長)の4者が出席し、意見交換を行いました。
この4者が移転問題で会談したのは初めて。初めてのトップ会談で、旧市民球場跡地とみなと公園のいずれかで納得いく結論を出すことは難しいとして、「第3の候補地」も含めて、再検討することで合意しました。
松井市長は「オバマ米大統領の歴史的訪問で、平和を発信する場所として、旧市民球場跡地の重要度が増している」と述べ、市民球場跡地への建設に難色を示した。久保会長は「旧市民球場跡地がベストとの考えは変わらない」と主張した。それでも湯崎知事も含め4者が他の候補地も検討することには合意したという。
引用元:新サッカー場 第3候補地 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
8月11日の中国新聞朝刊32面によると、深山会頭は「みなと公園と球場跡地の優劣を付けず、並列に戻した」との認識を会見で述べ、「新たな候補地の具体的な名前は今日はなかった」と話したが「全くの白紙ではない」と強調した。
第3の候補地には「サッカースタジアム建設検討協議会」で、最終候補地に残っていた中央公園自由・芝生広場(中区)が有力視されています。中央公園自由・芝生広場は、球場跡地から徒歩10分程度の北に位置しています。
初の4者トップ会談のまとめ
球場跡地をベストするサンフレに対して、県・市・商工会議所が、みなと公園優位を強く主張してきたが、一歩引いて、優劣を付けずフラットにして、第3の候補地を含め再検討することになりました。
- サンフレ側は、球場跡地をベストとする考えを変えず
- 県・市・商工会議所の3者は、みなと公園優位の立場をやめ、球場跡地とみなと公園を並列にして検討
- 第3の候補地を含め再検討することで合意
まあ、本当に行政側が、みなと公園優位の立場を見直したことには疑問です。市は球場跡地を「緑地広場」「文化芸術」を軸とした活用方針を発表しており、平和を発信する場所として、球場跡地にスタジアムを建設したくないわけで、その立場を簡単にやめるとは思えませんけど。
落とし所として、中央公園自由・芝生広場(中区)に決まるんじゃないでしょうか?!それにしても、一体いつになったら、本拠地移転の場所が決定するのでしょうか。